2009年10月17日土曜日

【マップ!】10/17西日本新聞に掲載されました

取材は何時だったっけ〜ってなくらい前だったんですが、忘れた頃に掲載されました。
ありがとうございます。

西日本新聞10/17付

2009年10月15日木曜日

九州(福岡):「アジアの日本の九州で」〜11/7土、あじびホールでコンヨクと九州各地プロジェクト報告〜

「アジアの日本の九州で 〜まちと関わるアート最新報告」
別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」と九州のアートプロジェクト報告会
〜ご案内(+広報資料)

*更新情報
2009/10/20 17:42 GIF画像差替
2009/10/20 17:35 福岡アジア美術トリエンナーレ説明改訂
2009/10/16 20:34 GIF画像2枚→1枚に
2009/10/15 17:37 GIF画像1枚目差替
2009/10/15 17:28 紺屋2023説明文変更
初回up 2009/10/15 16:59


(GIF画像)


2009年春に別府市で開催された<別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」>の福岡報告会を、九州近県のアートプロジェクト最新レポートと合わせて開催いたします。
10周年、4回目の福岡アジア美術トリエンナーレ(以下FT4)を開催中の福岡アジア美術館でおこなうことで、「アジアの日本の九州で」のアートの現場を考えます。近県でありながら交流が比較的少ないプロジェクトをお互いに知り、九州のアート系人材交流の機会とします。

■日程 2009年11月7日(土)15:00-18:00[約3時間/予定]
  ※受付開始14:40予定

■会場 あじびホール(福岡アジア美術館 博多リバレイン8F)
  福岡市博多区下川端3−1 ※福岡市営地下鉄「中洲川端」駅直結

■入場無料、予約不要[資料は先着順となります] 

■内容:スライド等による講演、討論 ※以下敬称略。
 〜総合モデレーター:中尾 智路[なかお ともみち/福岡アジア美術館] 

【第1部】<別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」>報告と今後の展開 15:00-15:50
2009年4〜6月にわたり大分県別府市で開催された現代アート、ダンス、音楽の総合的な国際芸術フェスティバルの報告。
フェスティバル後の展開についても発表。
☆報告:芹沢 高志[せりざわ たかし/別府現代芸術フェスティバル2009総合ディレクター、P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター] 
 山出 淳也[やまいで じゅんや/同フェス総合プロデューサー、NPO法人 BEPPU PROJECT代表理事]

【第2部】<アジアの日本の九州で> 九州各地のプロジェクト  16:00-18:00
九州各地のまちと関わるアートプロジェクト最新報告。  
※各プロジェクト詳細は別紙資料【後述】参照

●熊本 河原町アートの日:毎月商店街を舞台にしたアートイベント開催
☆報告:長野 聖二[ながの せいじ/河原町文化開発研究所所長、建築家]

●佐賀 呉福万博:2009年9月。大学生が中心となって企画した、商店街をつかったアートプロジェクト
☆報告:森 恭平[もり きょうへい/呉福万博実行委員会代表、佐賀大学美術工芸科4年]
 城野 敬志[じょうの たかし/呉福万博実行委員、アーティスト、アートディレクター]

●長崎 モンネポルト:産業遺構(陶器工場跡)を使ったアートスペース運営
☆報告:スズキ ジュンコ[モンネポルト代表、アーティスト]

●北九州国際ビエンナーレ2009「移民」:2回目の開催。今回は街の歴史をテーマにおいた。 
☆報告:宮川 敬一[みやがわ けいいち/北九州国際ビエンナーレディレクター、アーティスト](予定)

●福岡 紺屋2023:15年計画の建物再生プロジェクト
☆報告:宮崎 由子[みやざき ゆきこ/紺屋2023管理人、トラベルフロント]

●福岡アジア美術トリエンナーレ:3年ごとのアジア美術の祭典。10年(4回開催)にわたる中での街との取り組み
☆報告:黒田 雷児[くろだ らいじ/福岡アジア美術館学芸課長]

■オーガナイズ
主催:ミュージアム・シティ・プロジェクト(MCP)事務局   
共催:NPO法人BEPPU PROJECT、福岡アジア美術館 
協力:別府現代芸術フェスティバル2009実行委員会事務局、
河原町文化開発研究所、GALLERY ADO、呉福万博実行委員会、モンネポルト、
北九州国際ビエンナーレ実行委員会、NPO法人 アートインスティテュート北九州、
紺屋2023(トラベルフロント)、西天神芸術センター

お問い合わせ・連絡先:MCP事務局[ART BASE 88内]担当・宮本
 電話fax092-986-4888 / mcpfukuoka@gmail.com
※注意:すべての情報は10/15現在のもので、変更になることがあります。




「アジアの日本の九州で 〜まちと関わるアート最新報告」 資料 

◆第1部
大分県別府市:別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」

2009年4〜6月に、別府市内の中心市街地、温泉ゾーン鉄輪地区、国際観光港等を会場に実施
*公式サイト http://www.mixedbathingworld.com/
写真左から、旧い民家に設営されたマイケル・リン作品、温泉ゾーンでのホセイン・ゴルバ作品、「わくわく混浴アパートメント」

◆第2部

熊本県熊本市:河原町アートの日。2009年8月、「河原町アートの日×大巻伸嗣」としておこなったメモリアルリバース風景
*河原町文化開発研究所 http://www.kawaramachi.net/

佐賀県佐賀市:呉福万博 2009年9月開催。写真は受付周辺
*呉福万博スタッフブログ http://gofukubanpaku.blog88.fc2.com/

長崎県波佐見町:モンネポルト。2007年より活動。写真は外観
*モンネポルト http://monne-porte.com/
(ネットTAMリレーコラムに概要 http://www.nettam.jp/topics/column/58/)


福岡県北九州市:北九州国際ビエンナーレ。写真は第2回展のメイン会場入り口(会期:2009/10/10-11/15)
*NPO法人アートインスティテュート北九州 http://a-i-k.jp/

福岡県福岡市:紺屋2023。写真は入口付近 
*紺屋2023 http://travelers-project.info/konya2023/

福岡県福岡市:福岡アジア美術トリエンナーレ。写真は第4回展での西京人作品(冷泉荘) ※写真提供:同展実行委員会
*福岡アジア美術館 http://faam.city.fukuoka.lg.jp/

★九州情報の参考:
ネットTAMコラム「北部九州コンテンポラリーアートガイド2009秋用 リンク集付き」
(宮本初音/MCP事務局長、西天神芸術センター)参照  
http://www.nettam.jp/topics/column/57/

2009年10月12日月曜日

repo:福岡-北九州:「街じゅうアートin北九州2009」−産芸ものがたり・前編−

「街じゅうアートin北九州 2009 -産芸ものがたり・前編-」
会期 平成21年10月10日(土)~10月30日(金) 10時~17時
※会期中無休・入場無料
会場 リバーウォーク北九州 5F アートラウンジ(北九州市小倉北区室町1-1-1)
アーティスト 青木 野枝、牛嶋 均、きむらとしろうじんじん、久保田 弘成、坂井 存、冨永 剛

*公式サイト(主催者 NPO法人 創をつくる会・北九州)
http://www.sohkai.or.jp/

「移民」ビエンナーレと同時にスタートした「街じゅうアート」は、小倉の複合商業施設「リバーウォーク北九州」の5Fで、はんなりと開催中。
今回は作品がドーンとあるのではなく、「前編」とあるように、各参加作家のプランと小品が展示されているだけだからだ。
ちょっと肩すかし感は否めないが、それを補うように、街なかのカフェなどで関連展示が行われている。

そもそも「街じゅうアート」は、製造業を中心に発展したこの北九州において、ものづくりをキーワードに企業とアーティストを結びつけるプロジェクトである。まちの中に作品を展示する(=景観を創造する)ことがメインというよりは、この「過程」が重要であるともいえる。
各作家が提示したプランが、来秋の公開に向けてどう進んでゆくか見てほしい、ということなのだろう。

企画のなかでは「大人の遠足 秋の工場見学ツアー」が興味深い。しかし平日日中の時間帯に参加できる対象というのは…かなり限られていそう。

・リバーウォーク北九州


・関連展示会場「Cream」のランチ ※写真はチキンフォー
〜坂井存の関連作品を展示。会期中にトークもある。
地産地消にこだわり、絵本もいっぱいあるカフェ。

*Cream 公式サイト
http://www.cream-colony.com/



・小倉の旦過市場 ※会場ではないがCreamからはほど近い。
〜今回は、100年超えのぬか床をもつ「宇佐美商店」に寄りました。




〜日曜なのでクローズしてる店もちらほら



<追記>
「街じゅうアート」会場でもらった北九州市「産業観光」ガイドブックがかなり面白いのでオススメ

*北九州市の公式サイト
http://www.city.kitakyushu.jp/page/kankou/study_tour/index.html
(miyamoto)

repo:福岡-北九州:北九州国際ビエンナーレ2009「移民」初日

北九州国際ビエンナーレ2009「移民」
会 期:2009.10.10(Sat.)-11.15(Sun.) [ 休館:Tue. Wed. Thu. ]
時 間:12:00 - 19:00 (SOAP 14:00 - 19:00)
入場料:500円 高校生以下無料 (SOAP 入場無料) 映画上映会1000円〜
会 場:旧JR九州本社ビル、GALLERY SOAP

*公式サイト(事務局の主体となるNPO法人 アートインスティテュート北九州)
http://a-i-k.jp/

10月10日、門司港と小倉の2会場で始まった「北九州国際ビエンナーレ2009」。
第2回となる今回は、門司港の歴史を考えるうえで、重要な視点となる「移民」をテーマとして、真っ正面に据えた。


・JR門司港駅


メイン会場は、前回と同じJR門司港駅に隣接した旧JR九州本社ビル。なかなか暗い建物でレトロ観光まっさかりの現在の門司港のなかでは、特徴がなさすぎる外観

・会場入口



・メイン会場外観



・お向かいは旧財閥系の建造物



・関門海峡を臨む



・名物の「焼きカレー」は、界隈にたくさんのお店がある




門司港のメイン会場、小倉のGALLERY SOAPのサブ会場とも、展示されている作品はオール映像。
参加作家数は多くないが、数日前の説明会を聞いていたから、なるほど、コンセプトをかっちり伝えるにはこの規模は悪いとは思えた。
「移民」について、多方面の視点を提供する。
解説資料も置いてあって、なるだけ理解を助けようとしている。
アートが持つ「伝達能力」について、かなり新鮮な印象は受けた。(映像表現自体に特殊な仕込みがあるわけではないが、それゆえに一層)

「ビエンナーレ」という名称を敢えて使っていることで、違和感を覚える向きはあろう。
特に、コンテンポラリー系アート初心者へわかりやすい入門プログラム、こども向けワークショップ、まちあるき魅力再発見、的な最近のアートフェスに重要とされるエンタメ的要素を求めると、完全に裏切られる。

そもそも作品だけ観ても片手落ちで、トークやシンポジウム、上映会などのイベントと組み合わせて体験することで、主催者の意図が伝わる仕組みになっている。
(ただ、これは地元以外の人間にはスケジュールを組むのはけっこう難しい)

ディレクター2人がそのままアーティストとして参加していることも、賛否両論だろう。もっとも、「アーティストが自ら企画した大型プロジェクト」として勝手に理想化するひともいるようで。
いずれ議論を呼ぶところが意図的な挑発。

さて、まあ、しかし、お勉強をしにゆくのではなく、感じたところは素直に受け止めるべきだろうし、せっかく門司港に来たからには、人工的なレトロ町並みと昔から残る町並みも合わせて歩いて、この場の歴史を体感していただきたい。

焼きカレー、バナナのたたき売りが名物。食べてないけど、イカの塩辛を使ったパスタも美味しいらしい。

門司港へは、JR小倉駅からJR鹿児島本線で10分程度。(門司駅とは異なるので注意)
10/30までは小倉のリバーウォークで「街じゅうアートin北九州2009」の展覧会(次記事)も開催中なので、合わせて予定を組むことをオススメ。