2009年10月12日月曜日

repo:福岡-北九州:北九州国際ビエンナーレ2009「移民」初日

北九州国際ビエンナーレ2009「移民」
会 期:2009.10.10(Sat.)-11.15(Sun.) [ 休館:Tue. Wed. Thu. ]
時 間:12:00 - 19:00 (SOAP 14:00 - 19:00)
入場料:500円 高校生以下無料 (SOAP 入場無料) 映画上映会1000円〜
会 場:旧JR九州本社ビル、GALLERY SOAP

*公式サイト(事務局の主体となるNPO法人 アートインスティテュート北九州)
http://a-i-k.jp/

10月10日、門司港と小倉の2会場で始まった「北九州国際ビエンナーレ2009」。
第2回となる今回は、門司港の歴史を考えるうえで、重要な視点となる「移民」をテーマとして、真っ正面に据えた。


・JR門司港駅


メイン会場は、前回と同じJR門司港駅に隣接した旧JR九州本社ビル。なかなか暗い建物でレトロ観光まっさかりの現在の門司港のなかでは、特徴がなさすぎる外観

・会場入口



・メイン会場外観



・お向かいは旧財閥系の建造物



・関門海峡を臨む



・名物の「焼きカレー」は、界隈にたくさんのお店がある




門司港のメイン会場、小倉のGALLERY SOAPのサブ会場とも、展示されている作品はオール映像。
参加作家数は多くないが、数日前の説明会を聞いていたから、なるほど、コンセプトをかっちり伝えるにはこの規模は悪いとは思えた。
「移民」について、多方面の視点を提供する。
解説資料も置いてあって、なるだけ理解を助けようとしている。
アートが持つ「伝達能力」について、かなり新鮮な印象は受けた。(映像表現自体に特殊な仕込みがあるわけではないが、それゆえに一層)

「ビエンナーレ」という名称を敢えて使っていることで、違和感を覚える向きはあろう。
特に、コンテンポラリー系アート初心者へわかりやすい入門プログラム、こども向けワークショップ、まちあるき魅力再発見、的な最近のアートフェスに重要とされるエンタメ的要素を求めると、完全に裏切られる。

そもそも作品だけ観ても片手落ちで、トークやシンポジウム、上映会などのイベントと組み合わせて体験することで、主催者の意図が伝わる仕組みになっている。
(ただ、これは地元以外の人間にはスケジュールを組むのはけっこう難しい)

ディレクター2人がそのままアーティストとして参加していることも、賛否両論だろう。もっとも、「アーティストが自ら企画した大型プロジェクト」として勝手に理想化するひともいるようで。
いずれ議論を呼ぶところが意図的な挑発。

さて、まあ、しかし、お勉強をしにゆくのではなく、感じたところは素直に受け止めるべきだろうし、せっかく門司港に来たからには、人工的なレトロ町並みと昔から残る町並みも合わせて歩いて、この場の歴史を体感していただきたい。

焼きカレー、バナナのたたき売りが名物。食べてないけど、イカの塩辛を使ったパスタも美味しいらしい。

門司港へは、JR小倉駅からJR鹿児島本線で10分程度。(門司駅とは異なるので注意)
10/30までは小倉のリバーウォークで「街じゅうアートin北九州2009」の展覧会(次記事)も開催中なので、合わせて予定を組むことをオススメ。

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