おっそろしい人出だったプレビューと開会式の翌朝、初日9/5はイベントがもりだくさんでした。以下miyamotoによるレポ
まず午前中は、西京人(小沢剛、チェン・シャオション。キムホンソクはスカイプ参加)による、ゆるいながらも挑戦的なアーティストトーク。
「そもそも大型展覧会などで、アーティストを国別に分けることは無意味だ」「5部作で完結」「次が最後で教育をテーマにしたものになる」
展示は、アジ美から数分の「冷泉荘」にて
博多リバレイン5F(アジ美は7-8F)では 元祖かえっこ(藤浩志自身が登場!)
15時すぎから、ホァン・ヨン・ピンによるアーティストトーク。
1980年代の「アモイ・ダダ」以降の自作を通訳付きで解説
1991年、福岡でおこなわれた「中国前衛美術家展[非常口]」(注)で、私はスタッフだった。ホァンさんの作品が作られるその場に居た。それから18年。
この間の、アジアアート(特にチャイナアート)大躍進のなかで、天安門事件逆風の頃と変わらぬ緊張感を保ち続ける、ホァンさん。身なりも佇まいも当時と変わらず、しかし信念はますます強固になっているようです。
「マーケットがアートを作るのではない」「その作家がホンモノかどうか、1−2年で判断してはいけない」「いちばん大変なのは外からの逆風ではなくて、自分自身を律すること」などという彼の言葉に、身体が震えるようでした。私自身はホァンさんの話がこの福岡で聞けたということが、このトリエンナーレでの一番大きな印象になるでしょう。
17時ごろ、館内は賑やかに。野村誠のオリジナル曲「福岡アジア美術トリエンナーレ」演奏。高取中学校吹奏楽部とともに。(壁画は淺井裕介)
ひきつづいてマカラのパレード。カンボジアのリアン・セコン。アジ美を出て、商店街を練り歩く。
18時半から、天神の「三菱地所アルティアム」でマイケル・リン個展のオープニング。こちらも関係者多数来場。
(注)
中国前衛美術家展[非常口]
1991年に福岡で開催された中国現代アートを日本国内で最初に紹介した、と評価されている展覧会。
ミュージアム・シティ・プロジェクト主催。
三菱地所アルティアムで屋内展、野外展のほうはJR香椎操車場跡でおこなわれた。
キュレーターは、費大為(フェイ・ダウェイ)。
蔡國強、ホァン・ヨンピン、ヤン・ジェチャン、王魯炎(ワン・ルーイェン)、グー・ヴェンダ。
当時は王のみ北京在住。作家たちは、ニューヨーク、パリ、ベルリンなどから集った。
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